菊畑茂久馬 『 高品質 鳥の雛形 』 シルクスクリーン、コンテ粉、銀粉・紙 直筆サイン入 1979年制作 限定20部 シート【真作保証】 菊畑 茂久馬

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*自立した個としての絵画表現を追い続けた 「孤独と反骨の画家」 菊畑茂久馬 の版画作品 『鳥の雛形』 です。   この作品は、「沈黙の時代」 の1979年に制作された 版画集「オブジェデッサン」 の中の1枚で、福岡市美術館 や 長崎県美術館 に所蔵されています。   限定20部と大変貴重です。  直筆サイン入り  シートのみ  【真作保証】 です。 ぜひ額装して飾ってください。   ・作家名:菊畑茂久馬(きくはた もくま)1935-2020年 ・作品名:鳥の雛形  版画集「オブジェデッサン」より  ・技法: シルクスクリーン、コンテ粉、銀粉・紙 ・イメージサイズ:約38cm×約59cm ・シートサイズ:約50.0cm×約64.5cm ・マット紙窓枠サイズ:約43.5cm×約62.0cm ・制作年:1979年 ・限定数:20部 ※作品下部に鉛筆で、直筆サインとエディション の記載があります。 ※作品コンディション:マット焼けが見られますが、概ね良好だと思います。画像でご確認下さい。  額装するとより素敵な作品になると思います。ぜひ飾ってお楽しみください。   菊畑茂久馬(きくはたもくま) 1935-2020 <略歴・解説> 長崎市に生まれる。幼少時に福岡市に移り住み、昭和28年(1953)福岡県立中央高校を卒業。福岡土着の前衛美術集団「九州派」を皮切りに、1960年代の反芸術運動の旗手として国内外で活躍。70年代は美術界と距離をおき、オブジェと版画づくりに没頭。またいち早く戦争画に注目し、『フジタよ眠れ 絵描きと戦争』などの評論を多数執筆。80年代以降は、「天動説」、「天河」シリーズに代表される大画面の連作絵画を発表し続け、福岡市文化賞、福岡県文化賞、西日本文化賞、円空賞、毎日芸術賞などを受賞。(出典:福岡県立美術館)   菊畑茂久馬は、1935年 長崎市丸尾町生まれ。幼少期を同市内や上五島で過ごし、9歳で福岡市に移った。独学で絵を学び、50年代後半に前衛美術家集団「九州派」に参加。美術用素材ではなく、布や5円玉、れんがなど身の回りの物を使った作品を出品、頭角を現した。  だが、既存の芸術の枠組みを否定し、新しい表現や様式を生み出そうとする「反芸術」が、ただ単に何でも自由にやればいいというような流れになっていると感じた菊畑は、60年代半ばから主要な美術展に出品しなくなり、中央の美術界と距離を置いた。再び作品発表を始める83年までの約20年間は、「沈黙の時代」とも呼ばれる。  この間、太平洋戦争記録画や幕末の日本近代美術の黎明(れいめい)期の論考、炭坑画家山本作兵衛の作品を「幻想絵画」として世に出す仕事などに当たりながら、自立した個としての絵画表現を追い続けた。発表を前提とせずにオブジェや版画などの制作に精力的に取り組んだ。創作を止めないことが目的の一つだったという。 オブジェは68~76年に集中し、200点ほどを制作。オブジェを撮影した写真を基にしたシルクスクリーンの版画も制作するなどしながら絵画制作を探求していたらしい。 83年に大型油彩画連作「天動説」8点を発表し美術界に本格復帰。最終的には計16点に及ぶ。その後も「月光」「舟歌」「天河」など大型シリーズを次々と発表し、存在感を示した。 (出典:長崎新聞)   以下は、Kaikai kiki Gallery (カイカイキキギャラリー)で、2015年9月に開催された 菊畑茂久馬 個展によせた 村上隆氏の紹介文です。 菊畑茂久馬氏は、戦後の日本現代美術界を語る際に絶対に通過せねばならない、いくつかの作品を作ってきた作家です。《奴隷系図》がその代表的なひとつの作品ではありますが、『九州派』という出身地を冠にしただけのようなネーミングのムーブメントに所属していた為に、その作品の方向性、コンセプトが分かりづらく、現代美術業界にとって、喉に引っかかるような存在ではあったものの、明確な存在意義を語られては来ませんでした。 菊畑茂久馬氏の作家としての方向性は明確であり、日本の敗戦と、そこに生きた人間の在り方を問う事を、作品制作とともに、様々な活動で行ってきました。教育者として現代美術の学校「美学校」での教育に従事し、また、炭鉱画家・山本作兵衛の作品の発見と、その流布に全力で取り組んできた活動、そして藤田嗣治を軸とした戦後の美術と社会との距離感の検証、等、つまりは敗戦に生き残った人間の心の在りかを探す行いが、菊畑茂久馬氏の表現そのものであったのです。 東京と相対化される形での「九州=辺境」という設定を冠にしたムーブメントは、辺境故に、トレンドにさいなまれること無く、一歩一歩独自の芸術探索の旅を続けてこられたのだと思います。日本は昨今、敗戦後70年の時を経て、戦争への関わり方を新たに模索し始めています。戦争と人間と芸術、という太いテーマを貫徹した作家、菊畑茂久馬氏。 新作においては、その呪縛から解き放たれて、芸術の本懐、つまり人間の中心部分への問いかけ、、、「人間にとって、美とは芸術とか何物であるのか?あるべきなのか?」への自問自答を経た解答としての作品となっております。
禅画の極地の領域、『空』を体現するかのような新作群は観るものを自由な場所へ誘ってくれることでしょう。 菊畑茂久馬氏の新境地、是非ご高覧ください。 村上隆

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